Xperia Ace III SOG08(au)はpovo2.0維持用にはもったいない満足度だった

実際に手にしてみると、思いのほかしっかり造られた感がありました。おそらくラバー製の表面処理のせいでしょうか。既にTPU製のケースを購入して使う予定だったためこの質感を常時満喫するわけではありませんが、そのままでも手に馴染む仕上がりだったのはうれしい誤算でした。また最近のApple製端末と同様、ラウンドボディではない点も手によく引っ掛かる仕様でした。当然、曲面ディスプレイでもないため、それなりに狭額縁でしたが縁に指を添えられるだけのスペースがあり、この方が使いやすいことを再確認しました。

早速電源を入れたところ想定通り、有機ELと比べて液晶画面は見やすさやコントラストの点で劣ると感じました。大画面を売りにする訳ではない本機としては使い方によってはマイナスになる可能性があります。一方で低解像度であるせいか、普段使いの画像処理に関しては問題を感じない程度に動作してくれそうでした。

初期化状態からのお馴染みな操作を続けて、ログインやダウンロードなどを繰り返してようやく更新や通信を行わなくなったところで中身を見てみましょう。まず確認したのがAndroidのバージョンですが、待たされた甲斐あってか商品仕様のAndroid12ではなく13にアップデートされました。あと何回アップデート可能か気になります。そして、何やら更新アプリと称して、auご謹製のアプリ達が満載になっていました。これはau版の端末だからでしょうか、早速名前やアイコンの雰囲気(オレンジかどうかなど)から一つ一つ消していきます。またなぜか重複してインストールされているSMSアプリ「+メッセージ」、auのスマホではおなじみの不要アプリ自動インストール機能搭載のスパムアプリ「AppCloud」はアンインストールできないため無効化しておきます。使わないであろうホームアプリ「Xperiaホーム」は無効化できませんでした。

次に、「Rakuten Hand」からesimを移します。やり方を覚えていなかったため、念のため「povo2.0」アプリをインストールして臨みましたが、インストールは1つの端末に設定できていれば差し支えないようです。esim契約中の機種変更に関してはまた別途機会があれば書きたいのですが、基本的にはどのキャリアも「SIM再発行」的なサービスを行います。「povo2.0」であれば、旧機種上で専用アプリから「プロフィール」アイコン>「契約管理」>「SIMの再発行・交換」>「eSIM」を選択>以降、長々と本人確認から手続き完了>「契約管理」からeSIM情報画面でQRコード表示、という手順で準備します。その後、(今回なら「Xperia Ace III」である)新機種側から「設定」>「ネットワークとインターネット」>「SIM」>「SIMをダウンロードしますか?」をタップ>「次へ」をタップ>先ほどのQRコードをスキャンという流れです。無事開通してつながり具合を試してみた実感では、さすがau版の機種だけあって電波の掴みは良好でした。