Windows11のシステム要件を満たさない旧い環境を再利用できる「Tiny11」 -3

いろいろと準備した結果、いよいよ「Tiny11」のインストールを始めます。ちなみにインストールを試みるマシンは、過去にこちらでご紹介した、Thinkpad X201iです。今回の作業にはおあつらえ向きの旧さを備えつつ、インストールが完了しそうなマシンです。

インストールは、BIOS画面にてUSBフラッシュメモリからの起動を可能にした状態で、作成した起動メモリを接続して電源を入れる、というWindows11の一般的な起動方法をそのまま行います。程なくWindows11のインストーラーが起動しますが、念のため申し上げておくと、UIは概ね英語版で推移します。これは、インストール後に日本語パックを適用させるまでこの状態にお付き合い頂く必要があります。ここでは詳細は割愛しますが、これまでの手順の通りであれば、通常通りインストールが完了することでしょう。特に今回の環境では、起動メモリ作成時にファイルシステムを「MBR」にしておかないとBIOSから起動できずに、一度やり直しました。

そんな訳でインストール完了したWindows11ですが、起動した方はお分かりの通り、全編英語で日本語字幕なしの状態です。そのためまずは、「設定>時刻と言語>言語と地域」と辿り、「言語の追加」ボタンから「日本語」を選び言語パックをインストールしましょう。その後「Windowsの標準言語」を「日本語」にして、再ログインすれば日本語環境が出来上がります。

「設定」から「言語と地域」を開いて日本語環境を導入。
「設定」から「言語と地域」を開いて日本語環境を導入。

実際の画面ではまだ英語表示なので、、「Setting > Time & Language> Language & Legion 」と辿り、「Add a Language」ボタンから「Japanese」を選ぶ感じでしょうか。もしどうしても日本語にならない、という場合でも日本語環境のマシンと見比べながら操作すれば使えないということはないです。ただし日本語入力ができないと困る、という場合はやはり上記操作より日本語環境を整えたほうがいいと思います。

その後は概ね普通のWindows11と同様に使用できます。今回はすでにWindows11のライセンス認証が済んだマシンで行っているため実感できませんが、「Tiny11」ではライセンス認証もなく、インストール時からWindows11 Proの認証が通った状態とのことです。しかし、カスタマイズされているにせよWindows11を使うからには、ライセンスと保持した環境下でご利用いただくべきではないでしょうか。

あとは必要なソフトを適宜インストールするだけです。一応Windowsストアも使えますので、多くのアプリを手軽に導入できます。しかしこのストアにはかねてより「Google Chrome」が収録されていないため、必要であれば前回ダウンロードしておいたChromeのインストーラをご利用いただければと存じます。

なお、今回の一連の内容は2023年2月現在のものであり、各自自己責任でご参考いただければ幸いです。