Xperia Ace III SOG08(au)はpovo2.0維持用にはもったいない満足度だった

電話番号維持のために「Rakuten UN-LIMIT VI」楽天モバイルを最低0円で維持できるプランを利用していましたが、2022年7月から0円で維持できない「Rakuten UN-LIMIT VII」というプランに強制移行させられるとの報せが届きました。そこで取り急ぎ転出先を探して行き着いたのが、「povo2.0」でした。さすがに完全0円維持とはいかないものの、半年に一回、「トッピング」と称される通話や通信料のサービスのための幾らかの課金を行えば、電話番号が維持できるというものでした。使う頻度は、当該の番号でSMS認証が必要なサービスを利用する際の認証番号受信程度だったのですが、その程度の通信でも繋がらないことが多い楽天の回線と比べると、auの回線に変わってSMS受信に滞ることはほぼなくなったため、結果的に利便性は向上しました。

そんな「povo2.0」を選んだ理由は、値段もあるのですが、楽天モバイルで使っていたスマートフォンである「Rakuten Hand」に因るものです。この機種は、契約中になかなか捕まえることが出来なかった楽天回線とは別に、auの4G回線もフルバンドで対応している便利なものでした。めったに使わない端末ということもありコンパクトさも気に入ってMNP転出後も使い続けようと思い、au回線を使う「povo」に決めたという経緯です。しかしながら、コンパクトさと引き換えに、小さな画面の小さな文字を追うのが次第に面倒になってきました。そこでもう少し大きめな機種に乗り換えようと画策し、機種選びに入りました。

選択基準として、

  • より大きな液晶
  • もう少し持ちやすい筐体
  • より高い防水性能
  • au回線対応
  • esim対応

といったところでした。「Rakuten Hand」の液晶は明るく見やすかったのですがいかんせん小さく、それでいて割と狭額縁でした。画面も筐体も大きく、持ち手が画面を塞がない程度の額縁も欲しいと感じました。また「Rakuten Hand」では不十分な防水性能も捨てがたいところです。あとは、「povo2.0」からの機種変更ということでau回線とesimに対応していれば問題ありません。

上記に合致する機種を探していると、

  • Xperia 10 V
  • Xperia Ace III
  • AQUOS wish

あたりが目につきました。どれも国産メーカーで、等級を設けた防水性能を備えたいかにも日本市場向けの商品です。どれも一長一短ありますが、「Xperia 10 V」は性能は充分すぎるぐらいでしたが価格は少し高めでした。「Xperia Ace III」はお手頃価格でコスパは最高ですが、「Rakuten Hand」よりも劣る部分もありました。「AQUOS wish」はやはり「Xperia Ace III」と同等のスペックでした。強いて言えば、「Xperia Ace III」のバッテリー容量4500mAhというのはエントリーモデルにしては褒められてしかるべき容量です。結局、以前Xperiaシリーズを使ったことがあったり、購入当時の価格から、おのずと「Xperia Ace III」に落ち着きました。

ここで言う「Rakuten Hand」よりも劣る部分というのは、まず目に見えてディスプレイ性能でした。ともに720pワイド画面ですが、縦長レイアウトの「Rakuten Hand」の方が若干高解像度でした。もちろんそれでいて普段使いや動画再生でストレスを感じることはありませんでした。また他2機種と比べて、「Rakuten Hand」の有機ELディスプレイは発色が鮮やかでした。いつも派手なピンクのロゴが表示されるせいで特に派手に感じていましたが、その他の場面場面で、小さいながらも鮮やかな描画でした。また本体のコンパクトさでは、当然他2機種の方が厚くて重い筐体でした。しかしこれは買い替えの目的でもある「小さすぎ」という特徴を備えた機種と比べる必要もありませんでした。

このような葛藤を経て、遂に「Xperia Ace III」を手にすることが出来ました。