Windows11をシステム要件を満たさない環境にインストール -3
前回までの内容で、インストールの準備は整いました。いよいよインストールの実作業に入っていきます。
インストールの要領は概ねWindows10と変わりありません。USBフラッシュメモリを接続して、場合によってはブートデバイスの設定を変更したうえでマシンの電源を入れ、USBフラッシュメモリから起動させます。インストーラーのUSBからWindows10のクリーンインストールを行ったことのある方ならその要領でインストールを進めてください。またその作業に不安のある人や初めての人は、あらかじめWindowsをUSBメモリ起動でインストールする方法をネットで調べてみておいたほうがいいでしょう。
そしてある地点で若干の手間暇を加えます。インストール中、以下の「今すぐインストール」画面が出るのがいわゆるその地点です。
ここで、【Windowsキー】+【R】を押してコマンドプロンプトを起動します。そしてコマンドラインに「regedit」と入力して【Enter】を押下して、レジストリエディタを起動しましょう。一応、レジストリエディタの使い方に関しては細かい説明を省きますが、ツリー表示から「HKEY_LOCAL_MACHINE\\SYSTEM\\Setup」を選択して、そこに「LabConfig」キーを作成します。このキーに、以下の通りにDWORD(32bit)値を作成します。値はすべて「1」を設定します。
c
- BypassTPMCheck
- BypassSecureBootCheck
- BypassRAMCheck
- BypassStorageCheck
- BypassCPUCheck
作成後の画面はこんな感じです。
作成し終わったら、レジストリエディタは閉じても構いません。その後は通常通りインストールを進めていけば、要件を満たしていないという忌まわしきウィンドウが出なくなります。
あとは要件を満たしたマシンのインストールと同様の手順で作業は完了すると思われます。マシンが旧いせいでまだWindows11を体験していない人は、是非これを機にインストールしてみてください。
なお、この操作でインストールされたWindows11は、定期的なアップデートのたびに「要件を満たしていません」と言われてアップデートできなくなる可能性があります。つきましては斯様な問題点も織り込んだうえでの運用を推奨いたします。